第4回 「外出を助けるための電動四輪車」
3月
なるほど!福祉用具
作成 青森県介護実習・普及センター
協力 青森県介護実習・普及センター介護機器
普及事業運営協議会
福祉用具は、ご本人の暮らしを支え、ご家族の介護負担を軽減するなど、生活を便利に豊かにする道具です。
一方で、必要になるまで見たことも聞いたこともない、あるいは使ったことのない道具がほとんどです。
そんな福祉用具を、使い方や特徴なども含めてご紹介します!
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第4回「外出を助けるための電動四輪車」
外出を助ける福祉用具
高齢になり、身体機能が低下してくると、外出する時に不自由や不安を感じて
外出する機会を減らし、家の中に閉じこもりがちになる方も少なくありません。
外出は、気分転換や楽しみになるほか、生活のハリや「やる気」をもたらす効果も期待できます。
外出を助ける福祉用具として、今回は電動車いすの「電動四輪車」をご紹介します。
<電動四輪車(ハンドル型車いす)>
いわゆるスクータータイプの電動車いすです。
メーカー:株式会社セリオ
商品名:電動カート遊歩パートナー
希望小売価格:378,000円(非課税)
介護保険レンタル対象商品
連続した走行距離29㎞(満充電等諸条件による)
〇こんな方におすすめです
歩けるけれど、少し長い距離になると疲れたり、歩いて行くには少し遠いところに行きたいという方に適しています。
操作方法
・バーハンドルとアクセルのレバーを操作することで移動します。わずかな力で操作できます。
・バッテリーを充電して使用します。充電に係る時間は、約8~11時間。ただし諸条件により異なります。
・電動車いすは歩行者扱いになるので、歩道がある道路を走行する場合は、歩道を走行します。(※運転免許はいりません)
・変速ダイヤルで速度を調節できます。最高速度は早歩き程度の速さまで出すことができます(時速6㎞)
・座るところが回転するタイプやアームサポートが跳ね上げられるものもあります。
〇電動車いすは、非常に便利なものですが、一方で交通事故が少ないとはいえません。
運転に慣れるまで広いところで自転車や歩行者の少ない時間帯に十分に練習をしましょう。
〇練習した後も、なるべく交通量が少ない道を選ぶようにしましょう。
〇車を運転している人が電動車いすに気づいているかどうか確認しながら操作しましょう。
〇電動車いすは、加害者になる危険性もあります。保険に入ることも考えましょう。
〇バッテリーの充電や発信、停止に異常がないかを事前に確認しましょう。
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青森県介護実習・普及センター
TEL:017-774-3234
FAX:017-774-3235
Eメールアドレス:fukushi-net-aomori@aosyakyo.or.jp