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体験できる福祉施設について

※平成18年10月の障害者自立支援法の施行にともない、障害者施設体系は5年間で新体系に段階的に移行されることになっていますが、青森県では平成20年10月時点で移行が15%程度にとどまっているため、ここでは旧体系で掲載しています。

デイサービスセンター(通所介護)

一人では生活を送ることがたいへんな65歳以上の自宅で生活をしている方が、日帰りで通い、入浴や食事などのサービスを受けます。レクリエーションなどをみんなでやりながら、1日を楽しく過ごしていただけるようお手伝いします。送迎はデイサービスセンターが行います。また、自宅で介護をしている家族に対して、介護者教室を開いています。

認知症対応型グループホーム(認知症対応型共同生活介護)

一人では生活を送ることがたいへんな、認知症のある高齢者が、同様の高齢者数人と一緒に生活をする施設です。入浴、トイレ、食事、洗濯などを職員がお手伝いしながら一緒に行います。1ユニットに最大9名が入居して生活しています。各事業所によって、ユニット数は異なります。

訪問介護事業所(ホームヘルプサービス)

一人では生活を送ることがたいへんな高齢者・身体障がい者・障がい児等のいる家庭で、本人や家族が介護や掃除・調理などを必要としている場合に、ホームヘルパーがその高齢者などの自宅に訪問して、介護・家事・生活支援・必要な相談・助言を行います。

特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)

寝たきりや認知症などのため、いつも介護を必要とする高齢者に対し、家族がなかなか介護できない場合などに、入所して生活する施設です。

介護老人保健施設

病状は安定しているが自宅での生活に不安を抱える高齢者を対象にした施設で、病院と施設の中間的な施設といえます。医療的要素が強く、利用している高齢者がいずれ自宅に戻ることを目的としています。

保育園・保育所

0歳から小学校に入学する前までの子どもが通い、保育士が親(保護者)に代わって保育を行います。
親などが働いているために日中の保育ができない場合だけでなく、親が病気であったり出産がある場合などの利用もあります。

乳児院

様々な事情により家庭で養育を受けることができない0歳から小学校入学前までの子どもたちが、児童相談所の判断により入所し、生活している施設です。小学校入学後は乳児院から児童養護施設へと施設を移ることになっています。

児童養護施設

3歳から18歳までの保護者のない児童、虐待されている児童、親の死亡・入院・行方不明、離婚、経済的理由など、何らかの理由で家庭での養育が困難であり、養護を必要とする児童を入所させて、児童の成長を助け、あわせて自立を支援することを目的とする施設です。

障がいのある子どものための施設

肢体不自由児施設(身体障がい児)

腕や足など体に機能障害のある児童のための施設で、入所型と通所型があります。治療の他に自立に必要な知識や技術を教えています。

重症心身障害児施設(身体障がい児、知的障がい児)

重度の知的障がい及び重度の肢体不自由が重複している児童を保護するための施設(入所)です。治療や日常生活の指導が行われています。

知的障害児施設(知的障がい児)

知的障がいのある児童を保護するための施設(入所)で、自立した生活を送るのに必要な知識や技術の習得を目的としています。

知的障害児通園施設(知的障がい児)

知的障がいのある18歳までの児童が毎日自宅から通って、独立した生活を送るのに必要な指導または援助を受けることを目的とする施設です。

身体障害者施設

身体障害者更生施設

身体障がい者が入所する施設で、自立に必要な治療や指導・訓練を行います。

身体障害者療護施設

身体に障がいがあって、常に介護を必要とする方が入所する施設で、治療や日常生活のお手伝いをします。身体障がい者の福祉施設の中でも、もっとも重度の障害を持つ人が利用する施設です。

身体障害者授産施設

介助は必要としないが、身体に障がいがあり就職することが難しいという方が入所する施設で、生活指導や職業訓練などを行い、自立を促進します。

身体障害者福祉ホーム

身体上の障がいのため家庭において日常生活を送ることが難しい身体障がい者に対し、日常生活に適するような居室等の設備を低額な料金で提供し、日常生活に必要なお手伝いをします。

身体障害者福祉センター

無料又は低額料金で、身体障がい者に関する各種相談に応じ、身体障がい者に対し、機能訓練、教養の向上、社会との交流の促進及びレクリエーション活動がしやすいようにお手伝いします。

知的障害者施設

知的障害者更生施設

18歳以上の知的障がい者を保護するとともに、個々の能力や障害に応じた身辺自立や社会自立を促進することを目的に、必要な指導及び訓練を行う施設です。 入所施設と通所施設があります。

知的障害者授産施設

18歳以上の知的障がい者で、就職することが難しい方が利用する施設で、生活指導や職業訓練などを行い、自立を促進します。また、働く場としての役割も持っています。入所施設、通所施設、知的障がい者福祉工場があります。

知的障害者通勤寮

仕事をしている知的障がい者が住居として利用し、職場に通勤しながら利用する施設です。独立して自分で生活するのに必要な助言及び指導を行います。

精神障害者施設

精神障害者生活訓練施設

回復途中の状態にある精神障がい者が入所し、自立生活のための助言・指導等を受ける施設です。入院する必要はないが、精神障がいのために独立して日常生活を送ることが困難な人が利用対象となります。

精神障害者授産施設

就職することが難しい精神障がい者が、自分で生活できるように必要な訓練を行い、社会復帰を図ります。働く場としての役割も持っています。

精神障害者福祉ホーム

ある程度自分で生活ができる精神障がい者で、家庭環境、住宅事情等により住宅を確保できない場合、管理人等の援助を受けながら、住宅として利用する施設。住居が見つかるまでの利用となります。(およそ2年間)

認知症とは…

いったん正常に発達した脳が損傷されて、その結果として、それまでに獲得された知的能力が何らかの原因で記憶・判断力などの障がいが起き、日常生活がうまく行えなくなるような病的状態をいいます。この状態について、日本では長らく「痴呆(ちほう)」という名前で呼ばれていましたが、2004年に厚生労働省により「認知症」と変更されました。
認知症の症状は、本人はもちろん、周りの人たちの気づかないところで徐々に進行しながら現れてきます。以下の項目は、認知症と診断された人の日常生活の変化の一部です。

  • 同じことを何度も言ったり、聞いたりするようになる
  • 置き忘れやしまい忘れが目立つようになる
  • 最近の記憶や出来事、行動を忘れるようになる
  • 現在の日付、時間、場所、人物などがわからなくなる
  • 財布やお金、物などを「盗まれた」と言うようになる
  • 服の着方や道具の使い方がわからなくなる
  • 現実にはないものを見たり聞いたりするようになる
  • いらいらして落ち着かなくなる、一人になると落ち着かない、一人ではいられない
  • 道順を覚えられないことから道に迷う、目的もなく歩き回るようになる
  • 夜眠れなくなり、反動で日中にうたた寝をするようになる
  • 食べられないものでも口にするようになる

「認知症の人は何もわからない」というのは誤りで、認知症になったことで、誰よりも悲しみ傷ついているのは本人です。問題行動と言われる症状にも、本人の不安や動揺など、何らかのメッセージが隠れていることが多いと言われています。同じ人間として接するという姿勢で、穏やかな気持ちで接する事によって、認知症の症状もやわらぎます。

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